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この人に聞きたい:第744回
(週刊冷食タイムス:20/07/14号)

テレワーク実施率80%超

(株)オカフーズ 代表取締役社長  岡 孝行氏

(おか・たかゆき)水産加工品メーカーの中でファンの数日本一をめざす。2006年取締役商品本部商品部長。07年常務。09年6月専務営業本部長。11年8月から現職。横浜市出身。法大卒。1974年12月生まれ、45歳。

オンライン売上げ伸ばす

 今期のキーワードにデジタルトランスフォーメーションとインナーブランディングを掲げ企業改革を進めている。狙いをオンライン取材で聞いた。

 ――コロナ禍で変化した事は。
  テレワークが加速したことです。社員は慣れるまで1カ月程度かかりましたが、今や定着し、テレワーク実施率80〜85%です。テレワークをはじめ、オンラインを積極的に取り入れイノベーションを起こしたいと考えています。

 ――具体的に聞きたい。
  ユーザーに新たな価値を提供するため、オンライン活用に本気で取り組みます。当社が今期掲げるキーワードの1つがデジタルトランスフォーメーションです。デジタルを活用し、圧倒的に優れた顧客体験を提供し、事業を成長させたい。これを具現化します。今まで訪問して行っていた商品プレゼンや勉強会などを、本社で撮影した動画とZoomなどを組み合わせ、お客様やユーザーとの接点を模索します。

 ――もう1つのキーワードは。
  インナーブランディング、社員のブランド化を図ることです。社内用の冊子「カルチャーブック」を昨年作成し、6月中旬に全員に配布しました。同書のテーマは“気づき”。相手の心に気づく、一歩先に気づく等の気づきです。目的は良い企業文化の醸成です。昨今はダイバーシティ(多様性)が大事とされていますが、軸や核がないとバラバラになるか、我(が)の集団になる。そうならないよう、軸や核になる冊子をコンサルタントと当社社員のチームが合同で作り上げました。

 ――冷凍調理済み魚をオンラインショップで販売している。
  千葉県船橋市の子会社工場「オカフードファクトリー」に在庫し、クール便で商品発送を行っています。ショップ開設から約2年が経過していますが、コロナ禍の好機をつかめず、本腰を入れていなかったことが浮き彫りになった。反省しています。本腰を入れ、5年後までにオンライン売上げを現状の100倍に伸ばします。

 ――オンラインのターゲットは。
  問屋と接点がないような小規模事業者がメインターゲットです。病院から山小屋まで幅広いユーザーを想定しています。ホテルでも、急な団体客への対応で必要といった需要をつかみます。

 ――ベトナム国内販売と海外輸出を担う子会社、OKA VIETNAMを昨年設立した。
  アンチョビを開発しベトナムで有名なピザチェーン店にこのほど納品しました。これが同社初の取引きで思い入れがあります。

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