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この人に聞きたい:第756回
(週刊水産タイムス:20/10/12号)

50年ぶり建て替え 青写真描く

東京水産ターミナル株式会社 代表取締役社長  藤本 健次郎氏

(ふじもと・けんじろう)日本水産で日水USA、すりみ事業部長、取締役水産事業部長、水産事業執行など。退社後はニッスイ・エンジニアリング、日水物流で社長。昭和31年3月生まれ。北大水産卒。兵庫県西宮市出身。

 日本水産で水産事業のトップを担い、退社後は食品の製造と物流をハード・ソフト面で支えるエンジニアリング会社、低温物流・冷蔵倉庫会社で社長を務めた。水産業界に精通し、冷蔵倉庫業界の知識と人脈を併せ持つ。東京水産ターミナルは集大成というべきポストかもしれない。
 東京湾岸に26万1000tの保管能力を持つ。複合型冷蔵倉庫団地としては世界で類を見ない規模で1972年に設立した。荷物の7割を水産品が占める。
 2022年は創立50周年。都内の冷蔵倉庫が施設・設備の経年化とそれに伴う移転問題に直面する中、同社も例外ではない。
 B&S(ビルド・アンド・スクラップ)の実現へ、新冷蔵倉庫建設プロジェクトを主体に「将来のあるべき姿」を模索しながら準備を進めてきた。2024年着工、27年完成をめざす。現在地は取り壊して更地にし、東京都へ返還。新たな施設は現在地からほど近いところに用地を確保できるように検討している。
 「テナント各社や荷主の皆様のご意見も聞きながら、しっかりとした青写真を描くのが私にとっての最大の使命。時代の変化を先取りし、次世代で活躍する物流施設にしたい」
 日水で20代のころ、北洋部に所属し、スリミ母船やサケマス母船の水揚げ舞台となったのが、この場所だった。450mの岸壁に200隻もの船がひしめき合った当時と、隔世の感があるが、これも不思議な因縁。新天地では、施設内で働く人々の安全・安心の確保に努めながら「知恵を出し合い、より高い物流品質の維持と効率性の高い物流体制を構築したい」。

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