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この人に聞きたい:第765回
(週刊水産タイムス:20/12/14号)

量販店を開拓、基盤築く

中村角(株) 低温食品第1部 取締役部長  中本 道弘氏

(なかもと・みちひろ)1964年、広島県大竹市出身。高校卒業後、総合食品卸売業の中村角に入社。日配部門に12年間在籍した後、水産部門の量販店開拓を担当。同社の成長を支えてきた。

 現在、水産部門における納品先は95%を量販店が占めるが、中村成朗現会長の命で新規開拓を開始した当時は2次卸への納品が8割。右も左もわからない状態で量販店を訪ね歩き、販路を開拓した。取引成立に伴う物流システムの構築も自ら行った。
 「恥も知らずによくやれたものだ」と当時の自身の姿を懐かしそうに振り返りつつ、「あの経験があったからこそ今がある」と強調する。中村現会長の“先見の明”への敬意と感謝の思いは薄れることはない。
 現在、事業の柱となっている量販店との取引きも当時の飛び込み営業から始まった。経験から学んだ攻めの営業スタイルは今も変わっておらず“バイヤーの業務を支援する卸売業”を常に追求し続けている。
 積極的に提案を行うことはもちろん、現在は異なる分野の地域生産者同士をコラボさせて、中村角のPB商品開発も行っている。
 中本氏の貢献もあり、同社の中国5県における基盤は堅固となった。次なる目標として西日本全体におけるシェア拡大を掲げる。
 「若い世代がこれからの中村角を担っていく」とし、目標達成のため人材育成にも力を入れる。
 若手と接するうえで心掛けているのは、昔の話を持ち出さないこと。自身が若手だった頃と社会情勢や労働環境が大きく異なることを忘れず、働き方を押し付けないよう留意している。
 「若手の勢いや挑戦を妨げないことが大事。一度や二度の失敗は成長の糧として考え、責めすぎないよう気を付けている。各営業所で活躍する若手も多く、今後も期待している」(同氏)。

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