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この人に聞きたい:第782回
(週刊水産タイムス:21/04/19号)

蒲鉾の可能性探る挑戦

三陸フィッシュペースト(株) 代表取締役副社長  斎藤 大悟氏

(さいとう・だいご)1981年10月生まれ、宮城県気仙沼市出身。東京理科大理工学部を中退。2004年4月かねせん入社。東日本大震災後、一時的に退職。翌12年かねせん再入社。13年取締役、16年専務、20年4月に社長就任。

 老舗蒲鉾メーカーのかねせん(宮城県気仙沼市)の4代目社長。蒲鉾業界に革命を起こすべく、ライバルでもある老舗蒲鉾メーカーの及善商店(宮城県南三陸町)の及川善弥専務と共同で三陸フィッシュペーストを2017年10月に設立した。従来の蒲鉾の概念を打ち破る商品を開発し、蒲鉾の新たな可能性を探っている。
 19年に発売した「旅するかまぼこ」は常温保存できるため、どこにでも持ち運びが可能。かわいらしいパッケージが目を引き、観光客を中心に人気となった。
 小麦粉を使わないグルテンフリーのたこ焼き「BBタコB」は魚肉と鶏肉、大豆をベースにした高タンパク商品。通常のたこ焼きと比べると、カロリー・糖質・脂質が半分。美容・健康に良い点を訴求したCM動画をインターンシップの大学生と制作し、配信している。
 クラウドファンディング(CF)を活用して開発した「#ぷるかまんシャッド」は、魚肉を使ったルアー(疑似餌)。環境にも魚にもやさしいのが特徴。3月末でCFの公募が終了。4〜5月はリターン品を送付。6月から一般販売する予定。
 「狭く深いニーズをとらえ、要らない人には要らないが『必要とする人にはものすごく魅力的』をコンセプトに、魚肉タンパクの利点を生かした商品を開発したい」
 ネーミングなどにも遊び心が感じられる。「長期的には『子どもたちの笑顔のため』を理念とし、自分たちが面白いと思える取り組みをする。蒲鉾の枠にとらわれず、広い視野で、社会がまだ解決できていない課題を見つけて挑戦したい」

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