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この人に聞きたい:第803回
(週刊水産タイムス:21/09/27号)

異なる事業を有機的に融合

(株)ティーオー食研 取締役社長  西 弘道氏

(にし・こうどう)東洋水産、丸二水産を経て2017年ティーオー食研入社。常務から8月30日付で社長。1971年7月7日生まれの50歳。長崎県出身。東京水産大(現東京海洋大)卒。

 東京・新橋駅前の自社ビルを拠点に、アナゴをメインとした食品の製造・輸入販売を手掛ける。ところ会計グループ会長で、共同船舶(捕鯨会社)社長を務める所英樹会長が社長を兼務していたが、今後は会社のかじ取りを担う。
 「アナゴのトップ企業」をめざす一方、「現状に満足せず、既存製品の改善、新商品開発を進める」と意欲を見せる。前7月期はコロナ禍にもかかわらず、香港への青果輸出などで前年比160%と大きく売上げを伸ばした。今後は独自の開発、生産、販売のノウハウを活用し、焼魚、珍味商品も手掛ける方針。
 2018年に開始したトルコ事業は、19年に現地養殖事業者向け種苗生産会社の経営に参画。22年度からの収益確保が見込める。
 トルコだけでなく周辺国、東南アジアの事業者との友好関係も構築した。「これらの地域の食品を日本だけでなく、香港や中国などへ販売していきたい」。
 同社の関連会社や協力会社は、過熱水蒸気利用焼成機の製造、健康食品販売、有効成分抽出開発、機能性食品用の原料取り扱いなどの事業を行う。「これらと、当社のネットワークをつなげ、機能性食品の原料開発や生産を国内、海外で進めていく」のが次のステップ。
 一見バラバラに見える事業だが、接点がないわけではない。既存のノウハウにとらわれない新しい技術と知見を活用しながら、@新規アナゴ製品や冷凍ウニなどの開発Aトルコなどの農水産物を日本・アジアへ販売Bケイ酸抽出機・抽出物のトルコ向け販売――に取り組む。
 「3年以内にこれらを有機的に融合化したい」

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