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この人に聞きたい:第805回
(週刊水産タイムス:21/10/11号)

ゲームと水産が共闘

(株)バンダイナムコアミューズメント プロダクトビジネスディビジョン クリエイティブフェロー  小山 順一朗氏

(こやま・じゅんいちろう)1966年、静岡県沼津市生まれ。日本大学理工学部卒業後、90年に潟iムコ(現:バンダイナムコアミューズメント)入社。メカエンジニアとして体験ゲームの開発に従事する。

 アイドルの育成・成長をコンセプトにした「アイドルマスター」や、ドーム型スクリーンでのVR(仮想現実)を追求した「機動戦士ガンダム 戦場の絆」など画期的な業務用ゲーム機タイトルに次々と携わる。全国のゲームセンターで人気の魚釣り体験メダルゲーム「釣りスピリッツ」も代表作の一つ。初代プロデューサーとしてコンセプトやシステムをゼロから作り上げた。
 現在、釣りスピリッツのゲーム内で釣れる魚が離島から自宅に届く「釣りスピリッツぱくぱくキャンペーン」を開催中。水産業界から注目を集めている。佐渡島(新潟県)、対馬・五島列島(長崎県)など、国内の離島で獲れた鮮魚を詰めた「離島の魚ぱくぱくセット」を当選者に贈る。
 「日本近海にいる魚は約3700種、『釣りスピリッツ』で釣れる魚だけでも約180種類。しかし一般的なスーパーマーケットに並ぶ魚種はわずか。普段見かけない魚を食べることでその理由を考えてほしい」
 キャンペーンの背景には漁業の持続可能性や離島が抱える社会問題を危惧する小山氏の思いがある。
 9月には潟tーディソンと連携しコラボ企画を開催。ゲームに登場する魚をはじめとした離島産魚介類を魚屋「sakana bacca(サカナバッカ)」や宅配EC「うおポチ宅配便(ウオタク)」で販売した。
 港町で生まれ育ち、水産関係者との親交の深い同氏は未利用魚の流通促進にも意欲を見せる。
 「沼津市や離島に限らず、おいしいのに市場に出回らない魚は多く存在する。その理由は一つではないが、消費者の関心を集めることは解決への一手となる。ぜひ協力させてほしい」

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