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この人に聞きたい:第850回
(週刊水産タイムス:22/09/12号)

産地と連携、共存共栄図る

東都水産(株) 代表取締役社長  久我 勝二氏

(くが・しょうじ)1969年9月24日生まれの52歳。東洋大卒。93年に東都水産入社。執行役員鮮魚部長、専務取締役営業本部長などを経て、21年6月取締役副社長、同年9月代表取締役副社長に就任。今年6月から現職。

 千葉・勝浦出身。「小さい頃の遊び場は海。水産業が身近にある環境で育った」という。
 東洋大学文学部卒業後の1年間、中国・上海へ語学留学していた。日本の歴史が好きで、日本文化に影響を与えた中国に興味を持っていたためだ。
 中国から一時帰国し、数社の採用面接を受ける中、東都水産の対応が良く、入社を決めた。入社後は、主に以西底引き網漁業で獲れる多種多様な魚を扱う部署に配属され、営業畑を長年歩んできた。販売担当者として数量を扱うことにこだわって取り組んできた。
 社長就任後も「営業統括」の肩書きを残している。産地やセリ場といった現場を最も重要視している。
 「現場でしか感じられない空気感があり、現場に出ないとわからないことが多い。産地に行って痛感するのは、魚について知らないことばかりだということ」
 販売担当者と産地出荷者という立場で長年付き合いがあったのが、同社の長谷幸一郎会長だ。「師匠であり、兄でもある」と慕う。長谷会長と社外取締役の麻生巌氏((株)麻生社長)の3人で定期的に会い、今後の市場卸のあり方や東都水産の進むべき方向性などについて議論を交わしている。
 「(長谷会長から)様々なアドバイスを頂き、良い刺激を受けている」
 豊洲の荷受として集荷力の強化が重要な課題だ。
 「魚が獲れなくては荷受の仕事は成り立たないので、産地は何より大事。産地との関係性を一層強化し、チャンスがあれば出資も検討する。産地と市場が共存共栄できる関係性でなくてはならない。水産業が衰退すれば、日本の食文化が廃れてしまう」

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