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この人に聞きたい:第853回
(週刊水産タイムス:22/10/03号)

社員の意欲・情熱を後押し

第一水産(株) 代表取締役社長  田口 耕平氏

(たぐち・こうへい)1995年京都産業大卒業後、大手水産会社に入社。2004年11月に第一水産入社。08年取締役営業本部長、15年常務、17年専務、22年6月から現職。1971年2月生まれ、51歳。東京出身。田口弘之会長の娘婿。

 今年6月28日付で社長に就任した。
 「会社を大きく変えていくわけではなく、背伸びせず小さなことをコツコツと積み重ねていきたい。卸売業者として鮮度の良い水産物を安定供給するという本来の役割を果たしながら、荷主と仲卸・売買参加者の橋渡し役として基本に忠実に事業を進める」と気を引き締める。
 現在の第一水産を表すキーワードとして「過去・既存からの脱却」「温故知新」という2つを挙げる。
 「昔から受け継いできた伝統・先達が作った習慣も大切にしながら、可能な限り新しいことにも果敢に挑戦してほしい。頑張っている若手社員の意欲・情熱を後押ししたい」と期待する。
 今年から働き方改革の一環として全社員が定時退社する「ノー残業デー」を月1回導入。また、ウニや活魚、エビのセリでは自動音声入力を導入し、社員の負担を軽減した。
 「自動音声入力導入の費用対効果は抜群だった。働きやすい環境を整えるという面で、水産業界も他の業界に置いていかれないようにする必要がある。若い人が市場で働きたいと思えるような情報発信を積極的にしていきたい。営業・事務・サポート(小揚)部門の風通しが良く、垣根がないのが当社の強み。今後もその社風を大切にしていきたい」
 水産物流通は漁業者、出荷者、物流業者など様々な人の力がつながって末端まで流れている。
 「市場を含めた大きな輪をさらに広げて、水産業界を活性化していきたい。市場卸として感謝の気持ちを忘れず、ていねいに魚を販売していく」と語った。

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