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この人に聞きたい:第871回
(週刊水産タイムス:23/02/13号)

鯨肉の魅力を伝えたい

(株)ミクロブストジャパン 代表取締役社長  志水 浩彦氏

(しみず・ひろひこ)1976年生まれの46歳。名古屋市出身。鹿児島大学水産学部卒。共同船舶、日本捕鯨協会を経て現職。捕鯨政策研究所理事長。

 ノルウェー最大の捕鯨会社・ミクロブスト社の日本代表。
 学生時代にインターンとして捕鯨業界に関わり始め、大学卒業と同時に日本で唯一の母船式捕鯨会社・共同船舶に入社した。
 学生時代はアルバイト同然だったが、IWC(国際捕鯨委員会)の国際会議にも連れて行ってもらったり、韓国語が話せたことから韓国・ウルサン市のクジラ祭りを訪れるツアーのまとめ役を任せてもらったり、「クジラについて学ぶ機会が沢山もらえた」ことに感謝している。
 「日本は真面目に調査捕鯨をしているのに、海外からなぜ誤解されているのか」に疑問を感じつつも、共同船舶では鯨食の普及、啓発活動や営業など幅広い分野で活躍した。
 以前から日本の人口推移をもとに鯨肉市場の将来を予想しながら販売促進策を考えている。
 鯨肉の主な需要層だった戦前生まれの世代は2020年に75歳を超えた。家庭や給食で鯨食経験を持つ戦前生まれの人たちの子どもや孫世代も2040年には75歳以上になる。それから先、75歳未満の人はすべて鯨肉に馴染みが薄い世代で占められることに大きな危機感を感じている。
 「鯨食に馴染みがない世代にどう販売していくか。まずは鯨肉をおいしいと思ってもらうことが最初。若い世代は、鯨肉が食材であるという認識がないまま育つ。学校給食関係者も鯨肉の扱い方がわからない。こうした危機を回避するためにも学校給食による食育の実施を訴えたい」
 海洋資源の持続可能と捕鯨産業の発展、捕鯨文化の継承に命がけで取り組む。

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