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この人に聞きたい:第876回
(週刊水産タイムス:23/03/20号)

自由な発想の寿司を世界へ

(株)BKTC 代表取締役  千津井 由貴氏

(ちづい・ゆき)2009年女子美術大短大卒業後、百貨店勤務を経て、2010年なでしこ寿司入店。11年店長、16年副社長に就任。20年次世代寿司協会を設立(会長)。21年(株)BKTCを設立し現職。1986年10月生まれ、東京都出身。

 女子美術大短大に通いながら東京・銀座の寿司屋でアルバイトをしていたのをきっかけに、寿司職人に憧れ、「寿司をアーティスティックに表現したい」と考えた。卒業後は百貨店に一度就職したが、2010年に女性だけが働く「なでしこ寿司」に入店。店長、副社長まで務め、昨年12月に閉店するまで約12年間、腕を磨いた。その間、海外から様々なイベントや国際会議に招かれ、女性寿司職人としての働き方や寿司の魅力などについて講演、デモンストレーションなどを披露してきた。
 寿司職人を続ける中で、「おいしさ・鮮度だけでなく、健康を追求した魚を生産し、寿司をつくりたい」と一念発起し、体に良い自然食材を原料にした“薬膳餌”を約3年かけて開発。2021年にBKTCを設立し、北海道の大雪山の麓で養殖した「北海道薬膳サーモン」を販売している。
 「今年から本格的に出荷を開始した。薬膳餌を与えているのでアンセリンなど豊富な栄養を含む。特にオメガ3などの必須脂肪酸をバランスよく摂取できる。今後は他の魚にも薬膳餌を与え、薬膳魚を増やしていきたい」と語る。
 20年に「次世代寿司協会」を設立。国内外の若手寿司職人を対象に、固定概念にとらわれない自由な発想の寿司を推進するのがコンセプト。薬膳食材を使った寿司や、ヴィーガン向けの野菜や豆腐などを使った寿司などを学べる「寿司マイスター講座」やアートと寿司を組み合わせた「寿司アートプログラム」を提供する。
 「コロナ禍で活動できなかったが、今年は海外の寿司シェフを募り、本格的に活動したい」と意気込む。

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