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この人に聞きたい:第877回
(週刊冷食タイムス:23/03/28号)

飲食店の人手不足解決へ

(株)BOOMA 代表取締役  大島 大五郎氏

(おおしま・だいごろう)ヤヨイ食品(現ヤヨイサンフーズ)1993年入社。インフォマートに2000年転職、10年取締役。21年3月退任し同社顧問に就くと共に、投資家として活動を開始し現職。1972年4月生まれ、50歳。

フードテックと人材に投資

 ――3年前、ミャンマーに小中学校を寄贈した。現状は?
 大島 直接確認することができません。私が寄贈した学校は公立のため国軍が攻撃することはなく安全だと思いますが、NPO法人の情報によれば学校近くでも銃撃音が聞こえて児童は怯えているといいます。ミャンマー支援は諦めてませんが保留です。今は縁があったベトナムに関わっています。

 ――具体的には。
 大島 ミャンマー情勢で途方にくれていた時に、ベトナムで力を貸してほしいと声を掛けてきた人がいました。彼は日本語学校を運営していて、私も同校の支援に昨年から関わるようになりました。日本語を学んだ特定技能の有資格者が日本の飲食店で働くことができる道をつくるため、知り合いの飲食店経営者をベトナムに先日連れて行った結果、8名の就職先が決まりました。これから年に数回、就職面談を企画します。

 ――日本の飲食店は人手不足。
 大島 採用コストは1人あたり100万円ほどかかります。100万円投資し採用しても、すぐ退職することもある。それならベトナムまで行って採用する価値があると理解する経営者が出てきました。人材を日本に送り込むことが目標ではありません。ベトナム人が日本で学んだことを自国などで生かしてもらうことが目標です。

 ――ロサンゼルスの飲食店に出資した。ねらいは何か。
 大島 米国ではキッチンロボの開発が盛んです。キッチンのテクノロジーの勉強のために飲食の現場が欲しい。そこで共同出資でロサンゼルスの繁華街に日本食レストラン「Taberu」を先月開業しました。現場を通じてテクノロジーを学んでいきます。

 ――最終的な目的は?
 大島 フード業界を良くするために投資家として貢献することです。インフォマートが成功したのは、従来なかったビジネスモデルを作り上げたからです。同社創業者の村上勝照氏のように、私も誰もが手掛けていないビジネスの道を、私独自の飲食店ネットワークを生かして切り拓いていきたい。

 ――今後注目の投資先は。
 大島 インドやアフリカにも関心を持っています。積極的に各地を回っていきます。生活拠点も改め、来月以降、米国ハワイ州で生活します。米国永住権を取得し、4月10日からハワイ・ホノルルで暮らします。

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