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この人に聞きたい:第878回
(週刊水産タイムス:23/04/03号)

新たな福祉活動の旗振り役

横浜冷凍(株) 執行役員広報室長  小松 晃子氏

(こまつ・あきこ)佐賀県唐津市出身。中村学園短大卒。宮島醤油、アライアンスシーフーズから子会社統合で2019年12月に横浜冷凍の執行役員広域販売事業部長兼企画開発部長。販売事業開発部長も歴任。3月1日付で広報室長。

 横浜冷凍が純利益の1%相当額を寄付として社会還元する取り組みを開始してから50年。
 民間企業である以上、業績が良い時も悪い時もある。だが、いかなる状況下にあっても支援事業を継続してきたのは「会社は社会の公器であり、利益は奉仕の尺度である」を創業以来のポリシーとしてきたからにほかならない。
 地元の横浜市では社会福祉、障がい者福祉、高齢者福祉、児童福祉の分野で活用できる“善意銀行”という寄付金の受け入れ先を支援。漁船海難遺児育英会や地元地方紙の厚生文化事業団などを通じ、地域社会、行政、団体とのコミュニケーション、パートナーシップを深めてきた。
 そんなグループの福祉活動も最前線では旗振り役が必要。総務部と連携し、ハンディキャップを持つ人たちが作った焼き菓子を社内の様々な場面で活用する取り組みがスタートした。
 「寄付活動は尊い。でもクッキーづくりに一生懸命励む人たちの姿を見ていると、支援事業に別の形もあるのでは」とも感じた。
 「働く喜びを感じるためのお手伝いになれば」と、有名パティシエの協力のもとで全国規模で商品開発や技術指導を行う「スイート&ハートプロジェクト」との連携を進める。
 今年で創立75周年のヨコレイがめざすのは「人・もの・地球」にやさしい企業。SDGs(持続可能な開発目標)にも注力しており、こうした支援事業もその一つ。広報室長の新任挨拶を兼ねた全国の事業所回りで支援活動の趣旨を訴えるが、「義務や強制の形ではなく、あくまでも自発的に」を念頭に置く。

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