冷凍食品(冷食)・冷凍野菜・お弁当の売上・取扱ランキング・ニュース

水産タイムズ社
トップページお問い合わせサイトマップ
業界交差点

この人に聞きたい:第882回
(週刊水産タイムス:23/05/08号)

イマイユを世界へ輸出

沖縄県漁業協同組合連合会 代表理事会長  上原 亀一氏

(うえはら・かめいち)2015年から現職。八重山漁協組合長。沖縄県もずく養殖業振興協議会会長も務める。1962年2月生まれ、61歳。石垣島出身。

 沖縄県糸満市の糸満漁港内に沖縄県水産公社が開設した地方卸売市場「イマイユ市場」(愛称)は、沖縄県初となる高度衛生管理型荷さばき施設として昨年10月に共用開始した。地元の糸満漁協と沖縄県漁連がJF沖縄魚市場有限責任事業組合(LLP)を設立し、市場業務を行っている。
 イマイユとは、獲れたての新鮮な魚を意味する沖縄県の方言。沖縄県漁連は1980年から那覇市の泊漁港で40年以上、市場業務を行ってきたが、施設の老朽化や食の安全安心などに対応するため、同市場に移転した。
 同施設に隣接する一次処理加工施設は現在、稼働に向けて準備中。8業者が入り、マグロなどの加工を行う予定。
 「一次加工施設の整備が遅れて、まだ稼働していないことなどもあり、まだまだ集荷率は低い。受け皿として余裕があるので、扱い数量をさらに増やしていきたい」と説明する。
 以前の市場は老朽化しており、海外輸出の拠点としての利用は難しかったが、イマイユ市場は輸出にも対応している施設だ。
 「沖縄県産水産物の輸出はまだまだこれから増えていく見込み。コロナ禍で動きは鈍っていたが、仕切り直し。世界に向けて販売することを考えると、漁業者に新市場の優位性を認識してもらい、衛生管理などに関する意識を高めていく必要がある」と語る。
 県内最大かつ衛生管理の行き届いた最新鋭の魚市場として今後ますます発展させていく方針。
 「新市場を活用し、もっと県内の水産物をPRしていきたい」と意気込みを語った。

水産タイムス 冷食タイムス
(C) Copyright 2004-2015, Suisan Times Co., Ltd. All Rights Reserved.
当サイトに掲載されている記事・写真の無断転載を禁じます。  お問い合わせ |サイトマップ著作権・記事使用・リンク・個人情報の保護などについて>>