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この人に聞きたい:第883回
(週刊冷食タイムス:23/05/16号)

歴代の支社長から学んだ

(株)ニチレイフーズ 執行役員首都圏支社長  高橋 健二氏

(たかはし・けんじ)1991年ニチレイ入社。2015年家庭用広域営業部長、18年家庭用営業部長、19年関東信越支社長、22年首都圏支社長、今年4月執行役員。1968年5月27日生まれ、54歳。北海道出身。東京農業大学農学部卒。

顧客との信頼関係作り踏襲

 ニチレイフーズの首都圏支社長に就任して1年。首都圏支社での仕事が長く、歴代の支社長を身近に見て学んだからこそわかる「顧客との信頼関係作りは踏襲する」。

 ――これまでの経歴を。
 高橋 入社して5年間は北海道支社。その後、関東支社(現首都圏支社)で家庭用の営業を長く担当しました。会社員人生30年は営業一筋。15年以上は首都圏支社にいました。

 ――首都圏支社長として1年が経過した。総括すると?
 高橋 この1年はコロナの影響もあり、支社のメンバーが達成感を味わうのが難しい環境にあると感じていました。業務用はホテルや飲食店の需要が回復基調にあっても、テレワークの定着もあり事業所給食の需要が戻らない。家庭用は価格改定の影響を受けるなど、自分たちの力量とは別の要因で数字が動いている印象です。ただ、最近はインバウンドの増加で業務用の需要が回復し、メンバーの顔つきも明るくなってきました。私は営業が好きで、30年の会社員人生はいろいろな人に出会えて楽しかったと感じています。一方で、営業をやりたくない、という若い人が増えているのも事実。近年のように外部環境の変化が激しい中でも、営業のやりがいや楽しさを感じられる環境作りが重要だと感じています。

 ――支社長として心掛けていることは?
 高橋 できるだけ支社のメンバーと近いところにいようと、積極的に話しかけるようにしています。また、歴代の支社長が実践してきた顧客との信頼関係作りを踏襲していきます。これは次の世代にも伝えなければなりませんし、改めて歴代の支社長が作ってきた重みを感じています。

 ――印象に残っている仕事は?
 高橋 複数のブランドがあった弁当商材を「お弁当にGood!」に統一する際、プロジェクトチームに参画しました。その時に自分が感じた、商品開発担当、企画担当などと一緒にチームで成し遂げる仕事の楽しさを若手にも経験させてあげたいです。 

 ――冷凍食品市場を拡大するには何が必要?
 高橋 当社の電子レンジで加熱しても冷たく仕上がる「冷やし中華」のように、生活者に驚きと感動を与えることができれば、利用のきっかけになるかもしれません。市場拡大には、このように利用の間口を広げながら、おいしさと利便性を兼ね備えた冷凍食品の価値を伝えていくことが大切だと考えています。

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