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この人に聞きたい:第888回
(週刊水産タイムス:23/06/19号)

NYで持続可能性を訴求

(株)東京一番フーズ マーケティング担当取締役  岩成 和子氏

(いわなり・かずこ)1949年4月生まれ。東京水産大学(現東京海洋大学)助教授などを経て、2009年11月、東京一番フーズに執行役員として入社。15年12月取締役、16年常務、18年専務を歴任し、21年12月から現職。

 「泳ぎとらふぐ料理専門店 とらふぐ亭」などを展開する同社は、外食事業にとどまらず、養殖・加工・流通・販売を一気通貫で展開する垂直統合型水産企業として、水産物の6次産業化を実践している。
 2011年から長崎県平戸市でトラフグや本マグロなどの養殖事業を行っている。17年には日本食文化のアンテナショップとして、米国ニューヨークに日本食レストラン「WOKUNI」をオープンし、日本の水産物のサステナビリティ(持続可能性)や日本食の魅力について発信している。
 「WOKUNI」はコロナ禍のロックダウンで大打撃を受けたが、サステナビリティをテーマにした日本食レストランとして様々なメディアに取り上げられ、売上げは右肩上がりに回復。SNSのフォロワーも急増し、口コミ評価も4つ星以上が付くなど、今では人気店となっている。
 「WOKUNI」では月1回、長崎ファームで育てた「極海(きわみ)一番本まぐろ」の解体イベントを実施しており、開催日は特に予約が殺到する。イベントの目玉は“ツナ・オークション”。持続可能な養殖や食文化などついて説明しながら、本マグロの様々な部位を余す所なくオークション形式で提供している。
 「マグロの胃袋を使ったメニューを提供したところ、非常に喜んでもらえた」と驚く。
 同社はSDGs達成に向けた目標を定めて養殖事業を行っている。
 「サステナブルであることが顧客満足につながる。レストランを通じて生産者の思いや産地などについてわかりやすく伝えることが重要」と語る。

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