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この人に聞きたい:第898回
(週刊冷食タイムス:23/09/05号)

冷凍の和惣菜を強化する

ケンコーマヨネーズ(株) 代表取締役社長  島本 国一氏

(しまもと・くにかず)1988年4月入社。2018年4月常務執行役員商品開発部門長、20年7月同生産部門長、21年6月取締役(商品開発本部担当)を経て6月28日付で現職。1965年12月16日生まれ、57歳。長崎市出身。

最優先は利益水準の回復

 6月28日付で代表取締役社長に就いた島本国一氏。「前社長の炭井孝志会長の思いを引き継ぎ、さらなる成長、発展を遂げる」と意気込みを示す。

 ――社長就任後、社員に発したメッセージは。
 島本 信用、信頼される会社であり続けるために何が必要かを考え、企業理念を実践し、共に成長・発展をめざしたいと伝えました。

 ――社長としての目標は。
 島本 今3月期は利益水準の回復を最優先課題として「価格改定」、「商品の統廃合」、「徹底した効率化」に取り組みます。連結業績は売上高874億円、経常利益13億円を必達目標としています。

 ――現在の生産体制で売上高1千億円達成は可能か。
 島本 生産効率を高めれば可能です。静岡富士山工場と西日本工場は比較的新しい生産拠点ですが、中には古くなっている工場もあります。生産効率などを考えると手を入れなければいけません。海外についてはインドネシア、北米の海外拠点はともに前期より利益が改善傾向にあり、今後もさらなる海外展開をめざします。

 ――グローバルの展開で最近のトピックスは。
 島本 英語版の当社公式インスタグラムを先月開設しました。当社の商品の特長や使い方を分かりやすく紹介しています。これから外国人ユーザー獲得につながる施策となることを期待しています。

 ――開発が得意?
 島本 大学から食品を専攻し、当社に入社して希望通りに商品開発に配属され、これまでやってきました。当社が取り扱う商品は全て理解していると自負しています。外食向けサラダの「レストラン」シリーズを作ったのは入社1年目の時です。外食が伸びている時代が幸いして、売上げが伸長し、成功体験ができました。一方、発売したものの、売れなくなってしまいずっと思い残している商品もあります。それでも世の中にない商品づくりに今後も挑戦し、冷凍食品の品揃えもさらに増やしていきたい。当社の若手には独自の商品づくりを期待しています。

 ――いち押しの冷食は。
 島本 ダイエットクック白老で生産する「ベイクドスライスポテト」です。焼き目付きのスライスポテトは他社にあまりないと思います。人手不足や簡便性が求められる傾向の調理現場などに販売を強化します。また、冷凍の和惣菜を増やしていきます。和惣菜のプラントベースフードとして新ブランド「WABI−DELI」(わびでり)を立ち上げ、冷凍品のラインナップを強化します。

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