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この人に聞きたい:第917回
(週刊冷食タイムス:24/01/23号)

今年は勝負の年、成果を出す

中設エンジ(株) 代表取締役社長  今井 重利氏

(いまい・しげとし)1984年伊藤忠商事入社。鉄鉱石・製鉄資源部長、中南米総支配人などを経て2019年常務執行役員中部支社長。21年中設エンジ専務取締役。22年代表取締役社長。一橋大学法学部卒。1960年5月埼玉県生まれ、63歳。

変化対応へ社内改革を断行

 食品工場の総合エンジニアリング企業を率いて2年目。新中期経営計画を策定し、組織体制の見直しと社員の意識改革を進めている。今年は成果を発揮する「勝負の1年」と位置付ける。

 ――社長就任2年目の昨年はどのような年だった?
 今井 新中期経営計画「Advance CE(中設エンジ)2025」(3カ年)を策定し、@社員1人ひとりの個の力を束ねて総合力を高めるA人材の育成と確保B外部の力を活用するCエンゲージメントの向上――の4つを定性目標として掲げ、社内改革を推し進めてきました。

 ――企業メッセージの発信力も強化している。
 今井 中計策定に際しては行動指針の冒頭に「セーフティ」を追加し、安全第一を最重要目標とすることを社内外に強く打ち出しました。この行動指針のほかに、「想いをカタチに、理想の工場で未来に貢献する」としたビジョンには、「安全第一で作られた工場こそが理想の工場」の第一歩であるというメッセージを込めて、社員に「安全ファースト」の考えを浸透させています。

 ――社員のエンゲージメント向上は近年注目を集めている。
 今井 我々は技術者集団のため、以前は「背中を見て学べ」という姿勢が通用しましたが、今はアカウンタビリティ(説明責任)が求められる時代です。仕事内容に対して褒める時はしっかり褒める、間違いや問題点を指摘する時はていねいな説明と解決策を提案する「フィードバック」が欠かせません。
 会社でどんな夢を実現したいのか、若い社員の考えを聞き、将来のキャリアプランまで含めて相談に乗ることが今まで以上に重要になってくると思います。

 ――24年はどのような年にしたい?
 今井 昨年実施した組織改革が確実に機能しているかどうか、成果を見極める年にしたいと考えています。ホップステップと段階を踏んで中計の最終年(26年3月期)に飛躍するための勝負の年であり、当社にとって極めて重要な1年になります。
 中計のサブテーマに掲げた「新たなチャレンジでさらなる進化」はたとえ失敗しても、それを許す風通しのいい企業風土、新しいことに挑戦する企業文化を社内に醸成したいとの思いを込めました。
 現状維持では成長できない。我々は変わらないといけないし、そのために挑戦し続けるのだという意識改革につなげるのが私の最大の役目であり、ミッションです。

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