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この人に聞きたい:第984回
(週刊冷食タイムス:25/06/03号)

日本の冷凍食品をグローバルに

味の素冷凍食品(株) 取締役常務執行役員 マーケティング本部長  杉田 博司氏

(すぎた・ひろし)1998年味の素入社。ベトナム味の素社などを経て23年味の素冷凍食品執行役員、24年マーケティング本部(事業部門管掌)、今年4月から現職。1974年8月12日生まれ、50歳。神奈川県出身。慶應大学法学部卒。

クオリティは飛躍的に進化

 日本の冷凍食品のクオリティは飛躍的に進化しているが、グローバルの価格と比べてリーズナブル。価値に見合った価格で世界に広めたいと考えている。

 ――味の素ではどのような仕事を。
 杉田 大阪で家庭用の営業を6年。その後、本社でクノールスープやマヨネーズなどのマーケティングを6年。2010年にベトナム味の素社に赴任し、マーケティングと営業を担当しました。入社した時から海外勤務を希望していたので、12年を経て念願叶いました。ベトナムの63省、日本で言う47都道府県すべてを回る機会に恵まれ、道路の舗装がされていないような地域でも、「味の素」が各家庭に行き渡っていることを目の当たりにしました。日本の企業が異国の食文化を支えていると実感できたのが印象に残っています。当地では急速に経済が発展しており、現地の従業員には若い人も多く、活気があって向上心の高いメンバーばかりでした。私自身、大きな刺激を受けました。今でも連絡を取り合う仲間がいます。味の素での仕事はマーケティングの仕事が半分以上を占めていました。

 ――2023年7月、味の素冷凍食品に。印象は?
 杉田 「味の素」や「ほんだし」の調味料と違い、ギョーザや炒飯がおいしいと生活者から商品の評価がダイレクトに届くため、やりがいを感じます。また、競争が激しく、動きもダイナミック。生産工場は調理の工程から見ることができて楽しいです。

 ――社風に違いは?
 杉田 海外も含めて味の素グループはどの事業会社も「まじめで一生懸命」。お客様視点で製品を開発し、「笑顔」のためにお届けする姿勢は変わりありません。

 ――外部から見ていて気付いたことは。
 杉田 日本の冷凍食品のクオリティは飛躍的に進化しています。手前味噌になりますが、当社の業務用冷凍ケーキの品質は海外のメーカーと比べても高いレベルにあると思います。しかも価格はリーズナブル。今後のグローバルへの広がりも期待できます。

 ――今春の新製品の動向は?
 杉田 業務用はホテルビュッフェ向けの焼き菓子「ケーク・オ・ショコラクランベリー」が順調。家庭用は「レンジでギョーザ」や「麻辣麻婆豆腐丼の具」、「洋食亭 レンジでチーズハンバーグ自家製デミグラスソース」が計画通り。個食化が進んでいるようです。「おべんとPON」はまったく新しい製品のため、トライアルが課題。時間をかけて育てます。

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