この人に聞きたい:第1043回
(週刊冷食タイムス:26/08/25号)
豪州の「国民食」を日本でも
パティスフードグループ CEO ポール・ヒッチコック氏
(Paul・Hitchcock)2016年CEO就任。オペレーション、営業、マーケティング、マネジメントなど事業全体の統括を担う。18年AFL、24年豪州オリンピックチームとのパートナーシップを主導。スポーツを通じた社会貢献活動にも取り組む。
スポーツ通じてブランド浸透を
オーストラリアで冷食市場シェアトップのPatties Food Group(パティスフード)は日本市場における事業展開を加速する。まずは同国の「国民食」ミートパイでブランドの認知を高める。
――このほどJリーグのFC東京と新規ユニフォームパートナーのパートナーシップを締結した。過去最大の海外投資と聞くが。
ヒ氏 8月1日に開催された対ドルトムント戦(国際親善試合)から選手のユニフォームにロゴを掲出しています。複数年のパートナーシップでフォーン・トゥエンティー(FOUR'NTWENTY)ブランドの認知向上を図ります。
――なぜJリーグに?
ヒ氏 フォーン・トゥエンティーは約80年にわたり愛され続けている豪州を代表するミートパイブランドです。当社は「食とスポーツで人々をつなぐ」という考えの下、さまざまなスポーツを応援しており、特にAFLやNRLなどの観戦時に欠かせない存在になっています。この豪州が誇る本格的な味を世界へ発信したい。
――日本市場をどう見る?
ヒ氏 年商10億ドル(約1114億円)の当社にとってもエキサイティングな市場です。オージービーフに好印象を持ち、ミートパイの手応えも良い。新しい食べ物に対しハードルが低い点もいいですね。人口が多く、コールドチェーンやスポーツ施設も充実しています。イオン、伊藤忠商事という素晴らしいパートナーも心強い。一方で当社は日本の厳しい輸入基準に応えられ、当社製品は全て日本に輸出できます。今後12カ月で売上げを倍にしたいです。
――既に日本では数年前からイオン、コストコなどで「ビーフパイ」シリーズを販売している。今後はそれ以外のブランドや商品も販売する? 販売先は広げる?
ヒ氏 豪州のコンビニで当社のホットスナックを置いていない店はほぼありません。ミニストップや、以前テスト販売したことがある「まいばすけっと」でも定番商品にしたいと思っています。ブランドについては、他にも自社ブランドを持っていますが、全てフォーン・トゥエンティーに統一して打ち出す方針です。「豪州の国民食」、「グレートオーストラリアンテイスト」を訴えていきます。
――豪州は1人当たりの冷食消費量が日本より多い。
ヒ氏 私も大好きで、スーパーに行ったら真っ先に冷食売場に向かいます。80カ月保存でき、食べたい時に食べられる。瞬間凍結しているのでいつも新鮮。フードロスの点で環境にやさしいのも冷食の良いところです。