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この人に聞きたい:第1035回
(週刊冷食タイムス:26/06/23号)

社会インフラ支え続ける

(株)大正セイミ 代表取締役社長  宮澤 祟行氏

(みやざわ・たかゆき)インテリアの専門学校で学んだ後、都内の店舗内装設計事務所で5年間勤務。2005年大正セイミ入社。常務取締役を経て19年10月から現職。1974年12月11日、大阪府箕面市生まれ。同志社大学商学部卒。

冷蔵倉庫施工歴100年超

 創業100年超の老舗、大正セイミ(大阪市)は、冷凍冷蔵倉庫工事と内外装建材工事が事業の2本柱。6代目社長の宮澤崇行氏に、社史をはじめ、現在の事業、今後の展望を聞いた。

 ――創業の経緯は。
 宮澤 大正5年(1916年)、徳島県の鳴門で塩田から塩化カルシウム等を製造する事業が始まりです。国策でマグネシウム需要が高まる中、技師の方が塩田で取れる原料に着目して立ち上げたと聞いています。事業を畳む話が出た際、私の曽祖父にあたる2代目が「事業を絶やすのは惜しい」と引き継いだそうです。戦前に本拠地が現在の大阪へ移りました。3代目が祖父、4代目が祖父の弟、5代目が父で、私が6代目です。

 ――現在の事業の柱は。
 宮澤 冷凍冷蔵倉庫の企画・設計・施工・改修が1つ、もう1つは内外装建材工事(ヘーベル・アスロック等)、この2つが大きな柱です。冷凍冷蔵倉庫は昭和ひとケタの頃から関わっており、昭和7〜8年(1932〜33年)頃の記録をみると、製氷工場や漁港施設の工事記録が残っています。つまり当社は冷凍冷蔵倉庫の黎明期から関わってきました。

 ――近年増えている案件は。
 宮澤 従来の保管型(DC)に加え、配送型(TC)、コンビニ配送センター、青果物流の自家用倉庫などが増えています。建物は平屋や2階建てが多いですが、敷地制約のある保管型では3〜4階建てもあります。立地は臨海部から内陸部へ広がり、関西・中京圏が中心ですが、仙台など遠方の案件もあります。

 ――100年以上事業が続いてきた理由。会社の強みはどこに。
 宮澤 ニッチな領域で積み重ねてきた経験とノウハウです。現場に入り込み、老朽化対策、断熱改修、冷却効率改善など顧客の困りごとに寄り添ってきました。自社利益の拡大より、顧客のお役に立つことが優先です。そのため事業として成立しないと判断すれば建設を勧めないこともあります。それが信頼につながり、長く続けてこられたのだと思います。

 ――老朽化した冷蔵倉庫の延命ニーズも増えている?
 宮澤 はい。断熱改修や防熱補修など延命工事は多いです。躯体の耐震性が確保されていれば、まだまだ使えるケースがあります。

 ――今後の展開は。
 宮澤 2本柱の事業を核にしながら、AIを活用した設計・工程管理等の新技術に着目し、取り入れながら展開できればと考えています。黒子として、社会インフラである冷蔵倉庫を支え続けます。

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