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この人に聞きたい:第1038回
(週刊冷食タイムス:26/07/14号)

生産性高め、次の成長へ導く

(株)隆峯 代表取締役  酒井 骰ン氏

(さかい・たかあき)学卒後、米国留学、千葉県銚子市の水産加工会社を経て2001年隆峯入社。生産・品質管理から営業、労務管理までを担い経営をサポート。25年4月から現職。1974年4月生まれ、52歳。帝京大学文学部卒。

中華点心の新工場建設へ

 包子(パオズ)やにらまんじゅう、餃子などの点心に特化した冷食メーカー。おいしさの追求と品質管理を徹底する姿勢、小回りの効く迅速対応で得意先を広げてきた。昨年社長に就任。次の成長ステージに向けて新工場の建設に着手する。

 ――創業は1960年。祖業は水産仲卸だ。
 酒井 父親(酒井壌一会長)が個人商店で始めた会社です。創業当初は関東甲信越や中部地方、東北仙台にまで販路を広げ順調でしたが、スーパーが台頭して流通革命が起きると仲買の倒産が増えるようになり、「これじゃあマズイ」と1980年に思い切って業態転換。餃子製造機を導入して包子と餃子、焼売を作り始めました。

 ――現在のアイテムは?
 酒井 包子とにらまんじゅうに代表される焼けるタイプの包子、餃子、焼売、棒餃子(巻物)の5カテゴリーで約140品目あります。1日当たりの生産量が多いのは包子。小籠包が売れ筋です。
 にらまんじゅうの製造は業界では早いほうだと思います。栃木や高知、北海道など、産地のにらを使った「地産地消」で売り込んだところ学校給食に採用が広がりました。栄養教諭には残食率が非常に低いと喜ばれています。

 ――得意先は?
 酒井 学校給食や全農、生協、大型量販、食材宅配、OEMです。

 ――販路を広げているのは、信頼が厚い証だ。
 酒井 品質管理は徹底しています。HACCPやISOなどの食品安全規格はもちろんのこと、取引先企業には独自基準をクリアするよう指導され、長年のお付き合いの中で相当鍛えられました。
 小規模の工場ですから今も指摘や要望があればすぐに改善できるようにしています。小ロットの受注にも柔軟に対応しており、お客様にはこうした小回りの良さを評価いただいています。

 ――受注も伸びているのでは?
 酒井 おかげさまで好調ですが、その分キャパオーバーの状態が続いています。そこで、コロナ禍で中断していた新工場の建設を進める計画です。

 ――どこに建設する?
 酒井 父親の出身地である長野県伊那市です。約1千坪の土地をすでに購入しており、ここに最新の製造機器を備えた新工場をつくり生産能力を約2倍に引き上げます。工事費や資材費、人件費などが高騰しており、図面を引き直す必要がありますが、準備を本格化させて来年には着工したいと考えています。地元採用で雇用創出にも貢献します。

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