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この人に聞きたい:第43回
(週刊水産タイムス:06/05/22号)

食品工場で廃食油を再利用

東京海洋大学海洋工学部(内燃機関工学) 教授 岡田 博 氏
プロフィール:(おかだ・ひろし)
昭和18年生まれ、鳴門市出身、東京商船大学機関学科卒。昭和49年同大学助教授、英国ニューキャスル・アポンタイン大学研究員、昭和63年教授。平成11年大学附属図書館長。工学博士。

 東京海洋大学海洋工学部内燃機関研究室では東芝プラントシステム(株)技術開発部との共同研究により、廃食油を再利用する方法として、キャビティー装置で水と混ぜて微細乳化しディーゼル・エンジンの燃料とすることに取り組んでいる。

 廃食油の利用では市バスの燃料として軽油と混ぜて運行している。この場合は廃食油を精製して、バイオ・ディーゼル油とする。

 一方、岡田教授らの取り組みはキャビティー装置を用いてディーゼル・エンジンに直接燃料として供給しようするもので、バイオ・ディーゼル油で精製するための触媒や加熱などのコストがかからないのが大きな特徴。

 このキャビティー装置を用いてディーゼル・エンジンを稼動させるが、廃食油の場合含酸素分が多く、そのまま燃焼させると燃焼温度が高くなり窒素酸化物(NO)の生成が多くなる。そこで水を加えて燃焼温度を下げるため、キャビティー装置で水を微細乳化して混ぜる。水は燃焼時に水蒸気となり排気されるが、エンジンを止め水蒸気は冷えて水に。これが酸化物となり排気管を腐食したり潤滑油を酸化劣化させる恐れがある。そこで運転のスタートと停止前にA重油運転に燃料を切り替りえる。このディーゼル・エンジンを使い、廃食油が大量に出る水産ねり製品会社など食品工場で自家発電用への利用や売電を目指している。すでに大手ハムメーカーなどで導入されている。また、漁船への応用は補機関で可能という。

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