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この人に聞きたい:第93回
(週刊冷食タイムス:07/05/29号)

商品と品質磨き上げる

ニチレイフーズ執行役員 商品本部長兼営業副本部長
池田 泰弘 氏

プロフィール:(いけだ・やすひろ)関西営業統括部長から平成16年4月東北支社長。本社営業副本部長を経て4月現職。昭和31年8月愛媛伊予大洲生、明大商卒。

 本部長の相馬副社長を補佐する営業副本部長から、先月執行役員に抜擢され、営業副本部長のほか、商品本部長とマーケティング部長を兼ねる中枢に。事業改革で収益力は強くなったが、売上げ回復が新たな課題に。

――営業本部長を引き続き兼ねる相馬社長を、販売と商品面から支える参謀格として、基本姿勢は?

池田 基幹事業の冷凍食品では“メーカー機能を磨く”ことがテーマです。商品と品質にこれまで以上にこだわり、特に品質を高めるため、素材調達の段階から踏み込んだ取り組みを開始します。品質管理技術の高度化、加工技術のレベルアップも重点課題です。

――品質のこだわり、とは。

池田 生活者・ユーザーが冷凍食品を実際に調理して食べる時、メニュー提供する際の“現実品質”を重視しています。もちろん設計品質として時代の流れ、他社品の動きなどもにらみながら商品を開発するわけだが、社内で最も声高に言い続けているのは「磨き上げろ」。特に重点商品は磨き続ける気迫を改めて社内で確認しました。

――新体制で重点とするのは?

池田 市販用ではからあげチキン、ミニハンバーグ、本格炒め炒飯、パリパリの春巻、焼おにぎり、甘えびシューマイの6品、業務用はチキン加工品、コロッケ、ハンバーグ、春巻、米飯、カレー(一部常温含む)の6大カテゴリー。いずれも市場で高く支持されているトップランク商品ですが、このところ市場全体が頭打ちで、しかも最近、「きざし」までは見えるんですが、これ以上に大きなヒット商品も出てないし。新たな売れ筋となる商品の開発に努めます。

――最近、地域対応を課題の一つにしているが。

池田 地域限定発売も取り組みを進めます。今春の商品施策では大人向けの品質にこだわった「焼きカレー」などが好評。この手法を生かし、地域で“はまる”商品を提案し、そのエリアを広げて全国化にする手法もありです。

――ブランド戦略について。

池田 テレビCMももちろん継続して投下しますが、最近のメディアの多様化に合わせ、テレビ以外のメディア、例えばWebを使ったブランディング戦略も活用します。また、当社が協賛会社の一つとなっている子供の疑似体験施設『キッザニア』も活用します。

――営業副本部長であり、商品本部長、重心をどちらに置く?

池田 分社の成果として所帯が小さくなったので、掛け持ち業務が増えましたが、大企業ではなく、冷凍食品を中心としたニチレイフーズという事業会社。私は営業と商品の両本部に机を置いて、座る場所で頭を切り換えながら取り組んでいます。メーカー機能を磨き、商品と品質にこだわる基本姿勢を考えると、商品本部のウエートがやや重くなるでしょうか。しかし机にしがみついているのではなく、積極的に外に出て情報交換し、商品にも営業にもつなげたいと意識してます。最近の社内、すごいんですよ。みな動きがエキサイティングで、誰も社内にいない。

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