●密漁検挙数高止まり 昨年は微増1661件 金村詩恩 (週刊水産タイムス:26/03/23号)ドローン活用など 取締り技術の高度化が急務/海藻類の検挙件数が甲殻類を上回る 水産庁とJF全漁連(坂本雅信会長)は、令和7年度密漁防止対策全国連絡会議を東京・霞が関の水産庁中央会議室とオンラインで18日開催した。水産庁や海上保安庁、警察庁、各都道府県の担当者、漁業関係者ら約310人が参集し、現状報告や密漁対策の取り組み状況について情報交換した。
水産庁資源管理部管理調整課の中村真弥沿岸・遊漁室長は「密漁の検挙件数は高い水準を保っており、反社会的団体による組織的な密漁や、重い罰則が科せられる事案が発生している。水産物流通についても監視を強化している。今後はAIやドローンを使用するなど、取り締まり技術の高度化が求められる」と状況を説明した。 水産庁の久我颯太免許調整係長が「密漁の現状と問題点について―令和6年密漁状況調査結果の概要―」と題し、報告を行った。 令和6年の密漁は1661件と前年の1653件から微増。検挙件数の約90%が漁業者以外によるものだった。密漁されたのは、貝類が998件(全体の60%)、その他水産動植物が169件(10・1%)、海藻類が151件(9・0%)、甲殻類が135件(8・1%)、魚類が111件(6・6%)、その他が97件(5・8%)。 水産庁が統計を開始して以来、初めて海藻類が甲殻類の件数を上回った。 全体の6割を占める貝類の種類別検挙件数は、サザエが349件(34・9%)、ハマグリ類が223件(22・3%)、その他貝類が143件(14・3%)、アワビが118件(11・8%)。 久我係長は「取り締まりの実効性を確保するために、取締機関の連携や自主的な監視活動の強化を継続する必要がある」と述べた。 |
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