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今週の一本

●マルハニチロ 新天地高輪で東大と産学協創  大場隆広 (週刊冷食タイムス:25/10/28号)

池見社長 「食の実働部隊」務める

 マルハニチロの池見賢社長は、東京大学が「プラネタリーヘルス(地球の健康)」の創出を目的に設置した産学協創の新拠点「東京大学GATEWAYCampus」(東京都港区)の開所式に21日出席し、参画企業を代表して「食の実働部隊として参画できることを大変光栄に思う」と挨拶した。

JR東の喜㔟陽一社長(右端)から
説明を受ける池見社長(中央)と
東大の藤井輝夫総長

 「プラネタリーヘルス」は人間の健康と地球の健康が相互依存の関係にあるという認識の下、これまでの社会の在り方を見直して地球システム全体のウェルビーイングをめざすという考え方。
 東京大学はJR東日本と2023年10月に産学協創協定を締結。JR東が単独で進める大規模複合開発区の「TAKANAWAGATEWAYCITY」に新拠点を構えた。国内外の企業や研究機関を巻き込んで食料、環境、健康、都市開発、感染症などに関する最先端の共同研究開発を行い、研究成果の社会実装と人材育成につなげる。
 マルハニチロは昨年5月に参画を発表。東京大学と産学協創協定を交わし、地球環境と人にやさしい未来の食プロジェクト「プラネタリーヘルスダイエット」を進めると表明した。
 同社は魚類の細胞培養技術の確立に向けた研究開発を21年に国内のスタートアップと開始し、シンガポールの企業とも協業している。
 今回の「GATEWAYCampus」には培養肉研究室や培養室が設置されており、「魚食のリデザイン」をはじめとした東京大学との協業も本格化するとみられる。
 マルハニチロは来年3月に社名を「Umios(ウミオス)」へ変更するとともに本社を「TAKANAWAGATEWAYCITY」に移転する。
 池見社長は挨拶で高輪を新たな挑戦の場と位置付けた上で「プラネタリーヘルスの産学協創において当社が食の実働部隊として参画できることを大変光栄に思う。食は人の健康の基盤であると同時に地球環境に大きな影響を与える分野。どのような食事が人を健康にし、地球に優しいのか―その答えを研究者の皆様と一緒に見つけたい」と語った。

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